身毒丸 復活・3月7日さいたま初日。
5列目下手にて観劇。
このお席は、マメさんのマジックシート。(笑)
せんさくと蘭さんの、毛糸紡ぎも上手からは全く見えない。
珍しく、両隣が男性。
さい芸は舞台の奥行きも深く、4列目からの段差も前後
ずらしている座席の間隔も、最適。
本日の公演『撫子 復活』の凄味。
名古屋では、ワシントンのお疲れが抜けていなかったとの
結論となりました。
手指の先から爪先迄、正に細胞に刻まれている。
身毒を弄ばんとする撫子、夜叉と化す撫子。
迸る女の邪気執念。
凄かったあー。(←戦慄)
仮面売り@石井さんは、驚異的にブレないですよね。
お父さん@品川さん、すっきりお父さんに馴染んでいた
不思議。
せんさくくんは、名古屋と違った。
見た目はせんさくなのに、滑舌が…。
さいたまでもWキャストだと思うので、もう少し
見守りたい。
今回、身毒丸が復活して好かったなと思うのは
『もう一度、僕を妊娠して下さい!』の一節が
観客の中に、すとんと落ちて来ること。
抱いて抱かれる身毒が、確かに其れに相応しい男に成る。
雑踏の中に消えてゆく二人の未来が、ぼんやりと
浮かんで来る。
やはり復活して好かった、そう思える瞬間に堕ちます。
只、藁人形の呪いに至る迄は肩の力を抜いて欲しい。
『母札なら、僕が持っている!』の、余りに凄味のある
圧力に椅子からずるっと擦り堕ちてしまいました。
前半楽に演じてくれないと、18の身毒丸とは
懸け離れてしまい、現実の25歳の竜也さんに
引き戻されてしまう。
18歳に化ける、彼を待つ。
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