ヴェニスの商人・9月23日マチネ。
祝!怒涛の10観劇目記念。(爆)
8列目上手にて観劇。
法廷の幕で、裁判所の人達は御揃いの赤い法服を
お召しです。
書記と最年長の方だけ、左肩から袈裟の様な布を
垂らしております。
何の意味があるのか、ご存知の方はどうぞ教えて
下さいましっ。<(_ _)>
お尻に挟まれた花が無くなって、今度はゴムパッチンと云う
卑怯な技が使われ始めました。(笑)
長くて太い大きなゴム紐を、口と口で引っ張り合い
どちらかがぴゅっと放したら、相手の顔にゴムが
強打するっちゅう、アレです。
完全に、遊びを取り入れるシーンになっておりますなぁ。
昨日は、ランスロットの勝利。(^_^;)
ちょっと本日は、各キャストに関する雑記を徒然。
シャイロックは、3000ダカットの件をアントーニオと
遣り取りする場で、時間を気にして懐中時計を見る、と云う
行動を追加しています。
其れと、是は脚本通りの表現なのですけれど
『入り用』と云う詞の謙遜する一文字が、
『ご』ではなくて『お』なんですね。
『おいりよう』って、今でも言いますか?
私は『ごいりよう』と使うのですが、『お』も普通に
使われているのでしょうか。
法廷シーンで、キリスト教への改宗を迫られ項垂れる
シャイロックに対し、抱き起こすのはグラシアーノの
役回りで御座いますけども、最近抱き起こした後で
シャイロックのキッパ(カッパのお皿の様な形の
ユダヤ教徒の帽子です)を剥ぎ取るんですよ…
侮辱の上塗りで、とても悲しい気持ちになるのは
私だけかしら。
横田さんの今回の役柄は、彼の魅力が活かされては
いないと私は思っています。
昨日は、3回程一瞬台詞が出て来なくなることがあり
ん?今、何か他のこと考えてたでしょ^m^と独り心の中で
ツッコミを入れる女が此処に一人。(笑)
ポーシャは、ブレが無く安定していると思います。
昨日は、指輪を外したバサーニオに詰め寄る台詞、
『貴方にほんの少しでも渡したくないと云う
熱意があれば〜』の中の『貴方に』が『貴方へ』と
なってしまい、ちょっと意味が違って
しまいましたね。(ーー;)
ご自身では、お気付きになっていたのでしょうか…
ジェシカは、ランスロットにキリスト教に改宗したことを
揶揄されて、ロレンゾーとランスロットが下手側で
話している際、実に微妙な表情を浮かべて上手に
立ち尽くしておりますが、涙を拭う仕草が
取り入れられたので、揺れる複雑な心を表して
いるのでしょうね。
星空の下での三重奏、フルートが少しフレーズを
アレンジして参りました。
即興かもしれませんが、やはりどうしても
出辛いんでしょうねぇ。
物凄く目立つので、気になります。
アラゴンじいちゃんの鬘、裾がくるんと外側に
巻いてあるのですが、登場時最初は後ろ一つに
きゅっとお団子状に束ねてありまっす。
でも、激しく頭を振り乱すごとにお団子は崩れ
徐々に広がる、髪の裾。(^^♪
とってもおもろい仕様となっておりま。
バサちゃんが法廷のシーンで、常に皮の手袋を
携えているのは後のポーシャ扮するバルサザーの目に、
自然な成り行きで指輪を留まらせる為。
でもなあー、いっくらポーシャの行動の辻褄を
合わせる為とは言え、ずっと彼だけ手袋を握っているのは
明らかに挙動不審だよ。(;一_一)
紳士の装いと言われても、合点がいかないわたくしめ。
公演の熟して来たこの時期に、急に戯曲上の解釈として
大きく、指輪に重点を置く様になっています。
渋々指輪を外したバサーニオに、グラシアーノが
受け取った指輪を見せ、にやにやする彼にバサーニオは
『んんん〜もぅ〜〜〜何だよぅ…早く行け!』と
言う様になりました。
届けられた指輪を見て『そんなぁ!』と一瞬悲観に暮れる
ポーシャに対して、グラシアーノも『えっ?!』と
意外な彼女の反応に、戸惑う様子を取り入れておりました。
これだけ顕著な方向の転換は、もしかするとドーラン氏の
演出指示が入ったのかもしれませんね。
『あっかるいっ♪』と上機嫌なバサーニオ。(*^。^*)
ポーシャに指輪のことを詰られ、地団駄を踏む表現は
現在やめていますが、理由は特記致しません。
東京公演、やっと一週間を切りました。
役者さん方々の豊かな応用力が共鳴し合って、本当に
素敵なお芝居となっていることが嬉しい限りです。
兵庫迄この良き状態を保ち、待っているお客さん達を
存分に、楽しませられますように。
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