ヴェニスの商人・10月7日大千穐楽。

9列目上手側にて、最後の観劇。
兵庫県立芸術文化センター、いい劇場だったなぁ。
前4列はフラットでしたが、後ろの傾斜が物凄く大きく
前の列の人の頭が、お腹の位置でとても観易かったです。
立地環境も駅から屋根で繋がっていて、新しい空間として
考え抜かれた施設だと思いました。
また、使って欲しいな。(笑)

ロビーは広かったものの、お客さんが殆ど留まって
いたせいか混雑振りが酷く、臨時テープが張ってあり
其の中でこじんまりと(^_^;)最後の仮装行列と云った
様相でしたね。
主要キャストのチャレンジも無く、マントを纏った
仮面王がドリンクサーブのカウンターの中に追い遣られて
じっとしていたのが、ちょっと可笑しかった。

木の退場の掛け声が『ほな行こかぁ〜』『行くでえ〜』と
関西ヴァージョンで可愛かったです。(*^。^*)

大きくお芝居をアドリブで崩すことも特にせず、皆さんが
丁寧に名残惜しむかの如く千秋楽を演じていたのが
大変印象的でした。

グラシアーノが、バサーニオのくるくるを失敗して
変な四つん這い状態で格好悪く^m^竜也さんが、
その後笑いながら台詞を言っていたのが可笑しかった
ぐらいかな。
モロッコ大公、最終公演だからって金箱の巻紙を
びりって破いちゃってたし。(爆)
巻紙ちゃんも、お疲れ様でしたっ♪

最後迄、ランスロットの単純な生命線にツッコミを
入れながら観ましたね。(^^ゞ
女房が15人なのに、処女が9人で後家さんが11人って
計算が合ってねえ〜ぞ!ランスロット。(謎)

東京楽の様な、煌びやかな演出は無い楽日でしたけれど
最後のご挨拶だけは、個人的には嬉しい内容でした。
徳馬さんの『初めてやった芝居がヴェニスの商人だった』と
云うエピソードで、観客も沸いていましたね。
『飽きないかと思ったけど飽きなくてよかった』って、
役者さんとしての本音もぽろり。(*^^)v
寺島さんは『ポーシャと云う役を演じることが出来て
幸せでした』と、控え目に仰っていました。
竜也さんの『素敵なキャストと…観に来て下さる
お客さんのお陰で、長い公演を乗り切ることが出来ました。
又、劇場へ足を運んで下さい。有り難う御座いました。』
と云う小さな御声を胸に、観客の一人として
こちらこそどうもありがとうと、幸せを噛み締めた
大楽で御座いました。


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