ヴェニスの商人・9月9日マチネ。

3階センターにて観劇。
物凄く、急斜面^_^;高所恐怖症の方には
お薦め出来まへんっ。
でも、オペラグラスさえあれば視界良好。
音響効果は、1階席よりも遥かに高いです。
嵐の時の雲の流れが、リアルですよ。
1階からだと、雨しか確認が難しかったです。
視力の良い方なら、美しい照明とクリアな音響。
超超お薦め致します。

今回、通常の板を抜いてアクリル板に替えております
舞台ですが、1階から拝見すると役者さんの立ち位置や
板が、どうしてあんなにも奥まっているのか不可思議です。
ところが、3階席から観ると理由が明快になりました。
あれだけ美術や役者さんの配置を奥に収めないと、
普通に3階のセンター席に着席した際、あのセットでは
見えないんです。
詰まり、3階席から舞台を見下ろした時に
ぴったり舞台縁が、視界に収まる様に
設置されていると云うことです。
しっかりと、最も遠い観客のことまで考慮された
スタッフの方、とても優秀だと感嘆。

開演前、3階客席にまで3名の道化が遣って来て
先日、ふいに肩を抱かれてしまった(笑)同道化が
私に気付いた…あははははは。(*^0^*)
空いていた隣の座席に着席し、まったりしている。
貴方、是から出番っしょ?一緒に観てる場合違う!

本物のバルサザーが、べラーリオ博士へのポーシャからの
手紙を託され『出来るだけの速さで参りますっ!』と
必ずコケるのがデフォですが。
普段は足が絡まる様にばたっ!と転んでいますけれど、
今回は勢いが良過ぎた様で、コケた後も床の上を豪快に
ずずずぅ〜っと長距離滑っておりました。
痛いでしょうね、アレ。(ーー;)

あ、其れから。先週サレーリオかソラーニオがお尻に
何か、挿んでいたと書きましたが…
昨日は……真っ赤なTバックを穿いて、後ろ向きで
ズボンを全部下げておりましたよ。
段々エスカレートするんだろうな。(-"-)

小林さんは、息継ぎに問題有り。
ぜぃぜぃはぁはぁ言ってます…うむ。
ネリッサとランスロットが、とても素敵です。

オペラグラス観劇の為、竜也さん中心。(爆)
モロッコ大公の『冷め切ったあぁぁー…』の、
ウィスパーヴォイスが非常に効いてますな。
お供の二人は、腰回し過ぎだよ。^m^
フラフープが回せちゃうぅ♪

アラゴン大公は、ちゃんちゃららっ♪
ちゃっちゃっちゃっちゃっ♪の後に登場する時、
もっと間を置いてよぼよぼ登場しても面白いと思う。
アノ杖、滑り止めが付いているのか床とのマッチングが
素晴らしい。(*^^)v
私は鉛の箱のことを『卑しい、にゃまり…』と
言っていた、8月のアラゴン大公が好きでした。(爆)

アントーニオの手紙を読む時、泣き過ぎて台詞を
言いながら、ちょっと苦しそうですね。
鼻もじゅるじゅるいっちゃってるし。 果たして演劇では、あそこ迄のマジ泣きを
必要とされているのでしょうかねえー。
んまっ、竜也さんの涙は秀逸なので許すっ!(笑)

大川さんや小林さんの頭を、叩くタイミングが
お上手になりましたね。
勿論愛を込めて、軽くタッチしているのは判りますが
ツッコミ処を外すと、面白くも何とも無いですもん。

乱暴者のグラシアーノが興奮して、バサーニオが
くるくる抱っこされる時。
『痛いっ…痛いっ!』って仰ってますけども、
本気モードで痛そうですよね?
もっと優しくしてね、グラシアーノ。

背中を向けていて、決して見ることの出来ない
『はぁ〜…』と、女を溜息混じりで虜にしてしまう
バサーニオの瞳も拝見してみたいものですが、
飛び抜けてお間抜けな『明るい昼ですよぉーっ♪』な彼で、
私は我慢しておきますです。(*^。^*)

このお芝居は、もう完成されてしまっているんですよね。
完全に、喜劇として成立しております。
シャイロックの感情には同情しつつ、役者さんの
一つ一つの試みが、観客を掴んで放しません。
喜ばしいことですけれど、この先どうなるかな?
と云う楽しみは、少々薄いかも。
あの楽しい一時をもう一度♪と云う心持ちで、
劇場へ向かうべき時が来ているのかもしれません。

カーテンコールで、何故か3階席だけ一斉にスタオベ
してしまいました。(^^ゞ
実質的な距離があっても、其れだけお客さんが
楽しんだと云う証しですね。
徳馬さんが気付いて竜也さんに耳打ちして下さったので、
元気一杯大きく手を振って応えてくれました。
素敵な時を、有り難う。


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