ロープ・1月31日千穐楽。

後列センター寄り通路側にて、最終観劇。
初日から楽日迄、何が一番変化したのかと漠然と考えた。
柔らかくも凛として、そして優しくなった…

本日オーラス故、箇条書き風味御免!

野田さんは、楽には変なものを引き寄せる。
冷静に見えて実はてんぱっている、とも言う。(笑)
作家であり演出家であり、役者である氏の妙技。

Dのほっぺのキスマーク。
今日は最後だから、思いっきり唇の際へ。
えり子さんの、愛の標。

タマシイに蹴られた左腿。
楽には、ちゃんとお膳を落として左側を摩ってくれて
どうもありがとう!ノブナガ。(笑)

でも、引き篭もり部屋の扉は軽かった。
跳ね返るし、開けっ放し。
下手の壁際の観客は、ちと観辛かったかもよ?

じゅんさんは、反則だよなぁ。
両頬にちゅっ♪てして最後に唇にも、むちゅっ♪
そりゃあ竜っちゃんでも、たじろぐよ。
怯むし、硬直もしてしまうさ!
まっ、そんな竜也さんを楽しんでいる私が
居るんだけどね。(爆)

りえちゃんの『…本当に小さいのね♪』は、ちょっと
野田さんとタイミングが合わなかったかな。
野田さんが遅れても、りえちゃんが少しだけ待ってあげれば
好かったのになあー。

宇梶さんは、カラーはどうしても変わらないのだけれど
其れでも、最後には凄く好くなったと思いました。
ほんとはグレイト、キティちゃん好きなんじゃないの?
『ハロハロハロハロハローキティ♪』って、
好きそうだったもん。(笑)
私の携帯(ストラップ)の束を、投げ付けたくなる
位にね。(^_^;)

最後迄、明星さんとまことさんは崩れなかった。
彼等のお蔭で、明美姫とボラは際立ちました。
ずっこける所作までもが、素敵。

ロープから、ずるっと滑り落ちてポールで胸を強打した
ヘラクレスよ。
珍しくも貴方に、うろたえたで賞を差し上げます!(*^^)v
不意にこけたりすると、一瞬何が起こったのか理解するのに
時間が掛かって、呆然としてから痛みが込み上げて
参りますでしょ。
唖然として胸を摩る、不運なヘラクレスの一面でした。
そんな中『お前も大丈夫か?』と、じゅんさんが
助け舟を出してくれたから、鴛鴦夫婦に何とか戻れて
好かったね♪
あのまんま、フリーズしてしまったら困ったもん。

りえちゃんの『人類監察官ですっ!』の後に
付け加えられている『…のバッヂ♪』が、
可愛くて好きでした。
其れを受けてのカメレオンの『?何其れ?』もね。

じゅんさんの英語訛り風の
『ワタァシタチハ フゥフデス』も小技が効いて
おりましたが、婚姻届の件で楽しそうに何度も
『ウォンテッド』の仕草を連発していて、是も好感触。
拇印をグラマーな『ボイン』にしてしまっているのも、
じゅんさんならでは。
もう、癖になってしまって自分では
止められないんだろうなぁ^m^と、にやにやしつつ
何時も鑑賞。

『今晩から、一緒に暮らします!』と言って、タマシイの
肩を抱いていたノブナガでしたが、最後日には
にぎにぎと手を繋いでいたよ。(笑)
そりゃあ、ボラじゃなくても脚立買ってお風呂を
覗きに行きたくなります。(←逮捕)

偽装結婚の代金を請求する竜也さんの左手が、何故か
フェンシングの様に何時も上に掲げられたポーズで
不可思議であった。(笑)

半殺し中継で使ったテープがぶちっと切れてしまったのは、
JHNDDT
の投げたハンディーカメラからビデオテープが
落下してしまったからかなぁ…
『千秋楽なのにぃ〜!』と言って笑い泣き状態の
野田さんも、
『もうぃぃゃ(苦笑)しゅるしゅるしゅるしゅるぅー!』
って。ヽ(^^)
どうしても、テープは引き出して抹消したかったんで
しょうね。

お金持ちになったケーブルテレビ、コロボックルの3人衆が
金を纏って再登場した時の自己紹介。
歌い踊りながらのえり子さんに続き、普段なら三宅さんの
『ADですっ!』が次に聞こえてくる筈なのに、
間髪を入れず聞こえて来たのは妊婦さんの格好をした
『Dでっす!』(ーー;)
野田さん、先走って三宅さんに被せちゃったって言うか
飛ばしちゃったって言うか、消しちゃったって言うか…
気付かないで、突っ走ってしまった様で残念〜。

三宅さんの『ん〜、難しいですねぇ〜…』って、
長嶋さんの真似ですよね?
ちびっと小技。(笑)

ノブナガが迷彩服で再び現れた時、お膳を持った
サラマンドラとカメレオンが『キャァ〜ロリィ〜〜〜!』
と叫んでいるのですが、是は序盤の
『悲しみを乗り越えるには、カロリーが必要だっ!』の
カロリーのことですよね。
ヤマタノオロチキャンペーンの件も、皆で
ここぞとばかりに^m^ノブナガを囲んで、身体を
触りまくっていたし。
お茶目だなあー。

ボラが戦場へわざわざ遣って来て、放つ台詞。
『今日は、貰い泣きをする為に来ました。』
この一節が、私の胸にとても響きました。
不法滞在が許せなくて躍起になっていた彼には、
無理に危険な戦地へ戻り真実をタマシイに伝える義務は
無いのです。
ボラの『理性』が、彼自身を動かしている証。

そうそう、ずっと気になり続けていたことがありました。
ノブナガとカメレオンが、ヘリコプターの縄梯子から
下りて来る時の、梯子を巻き上げる舞台ウィンチの機械音が
現実の世界に引き戻して、どうしても嫌いでした。
音響で、掻き消す方法が取れなかったのかなと
唯一残念だった場面です。

総じて明るい前半も重たい後半も、本当にキャストの
皆さんは好く動きました。
どんなに沢山の人が舞台の枠に納まっていても、
一枚の平面にはならない活躍でした。
端に居ようが陰に隠れようが、一つ一つの主張が
ぴりりと生きていたお芝居でした。
トレイを返す手一つをとっても、強く突き返す手。
戻って来ることが解かっているからこそ、のっぺりと
かったるそうに返す手。
忘れないでと、静かに微笑んでいる様な手…

忘れないよ、タマシイ。

カーテンコールの5回目で、皆で手を繋ごうとした
野田さん。
4回目からは、観客に応えて初めに野田さんが
ステージ上に現れて、後からキャストを両袖から呼びます。
そうすると、上手側の先頭が竜也さん。
下手側の先頭がりえちゃんで、二人の間に野田さんが
入ってしまうこととなります。
何を想ったか野田さんは、りえちゃんを自分の左側へ
寄せて、竜也さんの隣りへ。
主演の二人を繋げたかったのか、背の高い二人に
囲まれることに抵抗があったのかは、定かでは
御座いませんが(^^ゞ私は確認致しました。
6回目に再び現れた竜也さんが、
     『やりました!!!』
と野田さんの左手を、ぎゅっと力強く握り締めてから
手を繋いだ瞬間を。
悔いは無かったんだなと、安心した瞬間でした。




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