ロープ・1月3日ソワレ。

5列目上手寄りにて観劇。
昨日、箱根駅伝の復路を近所の某中継所にて
こそっと応援。(笑)
ふと、其処に貼り出されたスポンサーの大弾幕。
じっと見詰めること数秒…白地に黄色い☆印……
サッポロビールの社印に釘付け………
        はっ!(--)!
札幌⇒北海道⇒アイヌ⇒コロボックル!!!
白シャツタマシイの、胸の黄色い星の謎
勝手に閃きで解明ぃ〜。(爆)

^_^;お正月、やっぱり客層は普段と違いました。
驚く程、男性比率が高かった。
今更ですが、観劇の女性率が高い理由はやっぱり
開催時間の問題かもしれませんよねえー。
女性も平日の日中にお仕事をされている方は沢山
いらっしゃいますから、必然的に土日のチケット
競争率は高くなる、と。
お正月休みで、初見の方が多かった様に思いました。
私が初日にどっかんどっかん^m^笑った処で、物凄く
沸いておりましたし、終盤彼方此方からすすり泣く音が
聞こえて参りましたよ。
宇梶さんのグレイト今川が、異様にうけていました。

お休み明けで、キャストの皆様はリフレッシュされたのか
元気一杯でした。
ところが…大ハプニング発生。(_;)
えり子さんが、台詞を忘れてしまいました。
戯曲の186ページ、下段4行目からですね。
2回野田さん演じるDの元に立ち返り、前の台詞を
口にするも出て来ず。
『台詞…何だっけ。(笑)』ともう一度トライして、
3回目に無事、台詞が出て参りました。
実は冒頭から、えり子さんは壊れ掛けていました。
DとADと3人で動く動線が、明らかにずっと
遅れておりましたし、タマシイにお腹のお肉を摘まれて
現代の食生活を攻められた後の、何も摘み返せない逆襲も
抜け落ちておりました。
だけどね、或る意味感心してしまいましたよ。
普通お芝居の本番中に台詞が完全に飛んでしまうと、
焦って余計に真っ白になってしまうので、通常の方法では
思い出せる役者さんって、少ないと思うんです。
思い出せると云うことは、自分を冷静な状態へ
戻すことが出来ると云うこと。
次に台詞を受けるじゅんさんも
『では、次に進めさせて頂きます!』と、アドリブで
返すことが出来る、しっかりと脇を固めた役者さん。
竜也さんには、こう云うことは未だ出来ないと思います。
皆さんで創り上げる一つの舞台から、色々なものを
吸収して頂けたらなぁと思う。
臨機応変で、柔軟な判断力や技を盗んで欲しいな。
奥さんの胸のボタンが鼻に減り込んだし、野田さんは
ずっと笑い過ぎですよお〜〜〜〜〜。(・へ・)メッ!
まことさんも、ちょっと焦り気味だったかな?
ロープを華麗に飛び越えられなくて怪しかったし、
強制送還キックも失敗して漫画本が客席にぽとっと
落ちてしまったし。(=_=)
『ぉおっ?!ぅんぅん…』って、納得してた
みたいだけどね♪

りえちゃんは、実況中に詰まったり言い直す場面も
みられましたが、最後の父親になったノブナガへの
口上は、とっても好かった。
ノブナガに希望を託している様が、非常に良く
伝わって来ましたよ。

竜也さんも、少し柔らかなノブナガになりましたね。
どうしても力むと、がなる発声が気になって
しまうのですが、是は変わらないかもなぁ…
喉にも余計な負担を掛けてしまうと思うので、どうにかして
不要な力は抜いて頂きたいのです。
是が藤原節と言われてしまえば其れまでなのですが、
この度の演目には相応しいとは思えません。
身に付いたものを変更するには、尋常ではない努力が
必要なのかもしれません。

最近のお気に入りは、可愛いからぶっ殺されちゃうと悩む
明美姫に『大丈夫大丈夫。無い無い。』と突っ込みを入れる
リングサイドの、おじちゃんおばちゃん。(笑)
其れから、照明ですかね。
今回音声さんは、音を合わせるタイミングに
試行錯誤しているご様子。
一瞬を掴む機会の多い演出ですから、頑張って
欲しいです。
バックの墓標は、黒くして文字を浮き上がらせる
スクリーンにも使われておりますが、私はノブナガが
逃げた途端に真っ白に浮き上がる、504名の墓碑に
背筋が寒くなります。
密林を逃げ回るノブナガを見下ろし、タマシイの母と
逃げ出した米兵を無言で見詰める、504の名前。
形の無い青年の純情もタマシイの存在も、人類の未来も
彼らは、じっと見守っています。


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