オレステス・25日ソワレ

中二階下手側、中程にて観劇。

この度の演目は、音楽がパーカッションの生演奏と
云うこともあり、座席位置によって音響の伝わり方が
大きく違います。
一階席は、比較的真っ直ぐに音が飛んで参りますし
サイドや上階では、一度共鳴したものが反響して
周りから響いて来る感じです。
ピュラデス登場時のかもめの囀りは、滞っていた
濁った空気を清浄する上で功を奏しておりますが、
アガメムノンに助力を請うシーンの鐘の音と、終焉の
ヘリコプターの音にはどうしても遣っ付け感が漂います。

中嶋さん、雨がお辛いですね。
寒くなって参りましたし、喉をどうぞ大切に。
昨日は会場がとても寒く、私は長袖を羽織っておりました。
竜也さんも、エレクトラと寝床で束の間の別れを嘆く際
頭から被ったシートが上手く掛からず、背中が丸見えで…
雨が降れば、明らかにマイナスイオン効果で涼風が
生まれます。
どうか身体が冷えません様にと、祈るしか成す術が
ありません。

ヘレネがっ!!!
台詞の間合いに、ぅ〜ん♪ぁ〜ん♪と艶かしい吐息を発し
お色気全開で、我が儘放題をアピールしています。(^_^;)
女性相手でアレだけのフェロモンを放出…
別の意味で、恐ろしい御人です。

竜也さんは、やはりこけ方を学ばれています。
明らかに、意識的な転び方をされていますね。
只、右踝の傷痕は恐らくオレステスの勲章となって
しまうのでしょうか、かなり大きく深いものに
なっております。
男性だから、ぐっと我慢かなぁ…
本日のテーピングは(ーー;)左足人差し指のみ。
新しく出来る傷は減っていますから、無意識の転倒さえ
避けられれば、当初よりは安心して観ていられます。
其れ以外は、彼は絶好調なので嬉しい。

瑳川さん、台詞が絡まり飛びました。
(戯曲38ページの後半)
でも、婿思いで本当は娘思いのテュンダレオスを
初期よりも饒舌に演じていらっしゃいます。

今回、叔父さんビンタはしなかったのに鋼太郎さんは
酷いです!
ぃぇ(^^ゞメネラオスは酷いんです!
逃げゆく際、オレステスの首を締め上げながら遠ざけ
挙句の果てには投げ飛ばしていました。(爆)
だからヘレネを手放すことになるのさ。
この、罰当たりめ。(←私情が混同)

有起哉さんは、篤くなって来ましたねえー。
どうしたんでしょうか、ピュラデスくん。
『酷い奴だな!』とか『其れを聞くのか?』とか、
やはり感情が乗る部分は其れなりに燃えて頂かないとね。
更なる勇ましさを希望します。

コロスの上半身がですね、遠目から観劇すると
衣装のせいで、非常ぅーーーーーに気になる訳ですよ…
通路を走り回ることも御座います。
もう、胸がゆさゆさと揺れるのが衣装の黒と胸元の
肌の色とのコントラストで、はっきりと浮き上がってしまうのです。
どうしてあんなに露出度が高く、しかもぴっちぴちの
密着性が要求されたのか、理解に苦しむ処。

終幕への、メネラオス登場前の音が早くからし過ぎ!
コロスの台詞と被って、中二階のドアの外から
じゃらじゃらと鎧の音がするのですけれど…
多分、鋼太郎さんご自身が身体を揺すって音を出して
いるのだと思うのですが、其れを想像するとちょっと
可笑しい。^m^
台本を持ったスタッフの方の姿も、丸見えだったしなあー。

城壁の高台を模した位置に、オレステス・エレクトラ・
ピュラデスがメネラオスを威嚇しに(笑)剣と松明を持って
登場致しますが、その際オレステスがヘルミオネの
ベルトを、しっかりと握り締めているのを初日から
確認していたんですけども、私、単なる落下防止だと
思っていたんですよね。
ところが、どうも御三人には落下防止の紐等は
付いていない。
と、云うことは…
竜也さんが、掴む場所に困っただけだったのか。(*^^)v
実際、ヘルミオネの髪の毛を額から引っ張ったりも
していますが、そう言われてみれば後ろ手に縛られた
ヘルミオネちゃん。
ベルトを握らなければ、女体の胸を掴んでしまう。!(^^)!
…か?んなことないだろお〜〜〜。
腰を囲えば好いではないか!
何だ竜っちゃん、案外小心者。(笑)
この時のヘルミオネの御顔、物凄く怖ろしい形相を
しています。
此処は巧いんだけどなぁ…

最近メネラオスさん、最後の台詞を吐きながら長い剣で
憎々しそうに、オレステスの背中や頭を突き刺す寸前で
止めますよね。
少々危ないなあ〜と思ってしまいます。
何かの拍子に、よろけてごらんなさい!
確実に竜也さんに刺さってしまいます。
ちと怖いの。(=_=)

竜っちゃん、嬉しいのは解かるんだけど(笑)
カーテンコール、いきなり初登場時からにまにま
にやけると、いやらしいぞ。(*^^*)
ま、可愛いから許す。(←甘い)
最後お客さんに、両手を広げて感謝の意を表す様が
妙に素敵なオレステスです。




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