ライフ・イン・ザ・シアター・4/19マチネ
偶には上から観ないとね、折角の照明さんの
凝ったお仕事が見えない。
ってな訳で、A席3階センターより観劇。
遮るものZEROで視界良好。
強いて言えば、仮想舞台のドレープが見えない位かな。
中〜大規模劇場の2階席と距離的には変わらない様に思う。
今公演で、どうしても上から観ないと見えないもの。
それは楽屋のテーブルに拡げられた、ロバートとジョンの
メイク道具。
此処でも二人の性格が出ていて、思わずにやり。
ロバートは、自分のスペースいっぱいにクリームや
ドウラン、白粉等を綺麗に一面に並べている。
対してジョンはと言うと…スプレー缶の数がとても多い。
アノ中のドレを使うと、海栗の様なツンツンヘアーが
出来上がるのか^m^想像すると結構楽しい。(謎)
メイク道具に関しては、二つ折りタイプの
セカンドバックだいのメイク道具セットに、
こじんまりとブラシやドウラン等が納まっていた。
今回の第1場は、とてもテンポの緩急が効いていました。
楽屋内で話している時にはゆっくりと。
外(舞台前面に出て参ります)へ出ると言葉の
駆け引きが、ぐっと間をとらないキャッチボールへ。
詞を受け取ったら直ぐに投げ返すことで、観客を
惹き付けることに成功していたと思います。
で。今更な疑問が湧いた為、急遽調べてみました。
第8場の、ロバートが1/4インチと間違えた^_^;
ジョンの1/8インチのブラシ。
戯曲では『アザラシ』の毛で出来ていることに
なっておりますけれど、台本では『クロテン』の毛だと
ジョンは言っています。
クロテン…動物だと云うことは判るけども…
ど、ど、どんな?(爆)
クロテンは、名前は黒でも真っ白で雪のある地域に
生息しているイタチ科の動物でした。
日本だと、北海道の自然に住んでいるそうです。
顔は猫と熊を足して2で割った様な、可愛い小動物。
台本を、日本に合わせて色々と変更しておりますが
ならば!日本人には馴染みの無い、インチも
センチメートルに変えたら…
お洒落じゃ無くなっちゃうかなっ?!
ロバートもジョンも、楽屋の木製の丸椅子に
立ったり体育座りしたり致しますが、ちょっと
お疲れ気味なのか危うく、引っくり返りそうになったのを
数回見掛けております。
危ない危ない(ーー;)気を付けておくんなさいまし。
第11場で『寒すぎるなっ!!!』の後、ぷっと
笑いを堪えて次の『お茶召し上がります?』が
かなり詰まってしまったジョンを目撃。(@_@;)
第14場は、余りに苛付き…
ついにパンに当たり始めたジョンであります。
ガッと千切ってガッガッとぱく付いていましたね。
おー怖っ。(滝汗)
第15場のモヒカンシリーズ♪(←既にシリーズ化)
この度はアトム風。
でっかい角とちっちゃい角が多数。
ぐりぐりと回しながら角を立てるジョン。
対抗してロバートもぐりぐりしていたけれど、
整髪料無しじゃいくらやっても立たないよん。
第16場のロバートの鬘が…引っ掛かって床に落ちず。
頭を振っても落ちないもんだから、最後に前に引っ張って
引っ掛かったまま、旗ではなく鬘で頭を押さえて退場。
おっと第17場!ウエットティッシュの
マイナーチェンジ発見。(←何やねん)
『ウエットティッシュを取って頂けないでしょうか…』
から『貸しては頂けないでしょうか…』
そしてロバートは、1枚のウエットティッシュを…
ジョンの手の上に広げて被せた。(爆)
『いいよおー?はいっ!ウエットティッシュ!』
第18場。
上から観たことで、ボート内の様子が良く見えました。
此処の照明は、海のブルーを使っていたんですね。
1階席からは確認が難しい。
第9場では、障子の様な背の高い2枚の窓の照明が
綺麗でした。
あ、ダニーの靴を初めて上から観ました♪
ドリフシューズっぽかった。(笑)
帽子を引っ手繰るシーンは、暗転を待って明るいまま
きちんと観客に見える様にしておりました。
第19場で、ジョンはロバートを言葉でも突き放し、
手でも突き飛ばしていますよね。
自分が台詞を忘れたくせに。ぷっ。
自分かきっかけを外したくせに。ぷっ。
生意気なジョンだ。(←アンチ化)
最後の20ドルは、本物の10ドル札が2枚です。
優しさが見え隠れする様になったよねぇ、ジョン。
ロバートの『この瞬間にこそ、全てが報われるのです…』が
一際静かに染み渡ります。
そろそろ、中盤は中弛みを感じる時もあるのですが
でも最初と最後は、しっかりと締めているんですよね。
第5場位から、少々脱力する瞬間が無い訳ではありません。
だけど第23場からは、意識して丁寧に演じています。
好い意味でとれば、演じる加減を掴んで来たと言えます。
明かりの落ちた舞台の、3つの格子柄の照明は
何を表しているのでしょう。
ずうーっと観ながら考えていたのですが、結局
是だけが解かりませんでした。
最後に『明かりが落ちる…』とロバートがゆっくりと
去ってゆくシーンの、スポット照明がとても素敵です。
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