東京公演初日 2004/12/05

ロミオきっちり恋してましたよお〜。とっても幼かった。
御髪を短くされたせいもあるかと思われますが
憂鬱・歓喜・絶望の落差が際立っていました。

セットはですね、これは好みの問題かもしれません。
が、私はクラシカルなもので拝見したかったですねぇ。
確かに斬新。新しい。窓になったり扉になったり
クローゼットになったり戸棚になったり。
演出方法としては非常に効率的でした。
蜷川氏が拘ったのも凄くよく解かります。

衣装は、だ。これまた新しい。
若人は比較的現代に近いものを御召しでした。
ところが仮面舞踏会やジュリエット、キャピュレット&モンタギュー夫妻の
御召し物はコルセットやペチコート、ベストにマントと
中世を大変意識したものになっており、このコントラストはどうなのかしら…
と、微かに違和感を覚えました。

さてロミオ。あんなに笑いをとれるとご本人も気持ち良いでしょうね。
かわいい、と言う形容がぴったり嵌ります。
ジュリエットの死を知った直後のぶわぁーっと込み上げて来る涙は、
竜也さんの最良の武器!美しい涙でした。
ジュリエットは生き生きしていましたね。
でも台詞は滑り気味です。初日ですので後日改善されることを望みます。

いくつか他の出演者について気になった点を。
立石凉子さん@キャピレット婦人。こんなにハスキーな方でしたっけ。
喉大切にして頂きたいです。
月川さん@パリス初めの台詞でずっこけてしまいました。
辛口でごめんなさい。
雰囲気は気品があってよいのです。
元々高く細い御声の持ち主だと言うことは承知しておりますが、
もう少し観客に聴き易い様努力して頂きたい。
それともっと嫌な奴オーラが欲しい!!!
清家栄一さん@大公
ん・・・威厳が欲しい。皆が平伏す偉大さが。

壤さん@キャピュレット
瑳川さん@ロレンス神父
梅沢さん@乳母
こちらの方々は流石と言うか王道と言うか。
声量や立ち居振る舞いが安心して観ていられます。
ところで初日、一番光っていたのは洋さん、貴方ですっ!(*^_^*)
洋さんのマキューシオは東京公演のみですが何ともったいない!
はじけ過ぎ。はしゃぎ過ぎ。やり過ぎ。(笑)
でもそこがいいのおぉぉぉぉぉ♪
うふふ。素敵で御座いましたわ。