東京公演8日マチネ 2004/12/09

2回目観劇。今日は3列目。
初日は後列だったので、セットが気になって仕方なかった。
あのモノクロの顔面々に役者さんが同化してしまう気がした。
ところが前列だといい感じ。
役者さんに焦点が合うから気にならない。むしろ3層から成る段の壁が
きちんと道になったり窓になったり地下へ降りる回廊になったりと、
役割を果たしていた。

うーん。少し遠慮してる?
演じ方が控え目に受け取れた。
抑えている、と言う感じだろうか?
ロミオもマキューシオも『おいっ!それやり過ぎだろ♪』
ってくらいが好きだなぁ。ロミオはもっと可愛くもっと凛々しく。
マキューシオはもっと快活にもっと卑猥に。
未だ試行錯誤段階なのかな。

ロミオは台詞が走らない様に、計算して制御しているのが解かった。
その方がとても聴き易い。顔の向きも工夫していた。
バルコニーでの上り下りの演出が少し変更になっていましたね。
完全に登り切らずに、手摺りの途中で2度程止まってジュリエットと話してた。
キスの回数も増えていた。(笑)
御衣装の両脇にポケットが其々付いているけれど
ちょっと突っ込む頻度が多い様な。

この度は杏ちゃんが良くなっておりました。
落ち着いて間合いを調整して、台詞がすぅーっと自然に出て来ていた。
私は台詞が跳んだりしない限り、言い直しても噛んでも余り気になりません。
一気にまくし立てる余り流れが走ってしまう方が聴き辛い。
杏ちゃんの気になる最大の動きは台詞を発する際、顔に近付ける両手の動き。
半分以上そうかな。
心情は刻々と変化しているのに所作の変化が殆ど無いのね。
ちょっと惜しい。改善されるといいな。

月川さん、出せば大きい太い声も出るのね。
あれだけ変化が付けばいいかもです。
妹尾正文さん@モンタギュー、いいですねぇ〜。
最終幕のキャピレットと和解をする場で泣いてしまった。感動。

僅かではあるけれど変化が観受けられます。
2月25日がめちゃくちゃ楽しみになって参りました。

初日は上手。今回は下手。次回は最前列。