広島公演29日ソワレ 2005/01/30

東京楽から1ヶ月振りの観劇。名古屋〜大阪を経て新しい
鈴木豊さん@マキューシオとの絡みが楽しみだった。

広島厚生年金会館、一千人強の大きいキャパで正直不安だったが心配無かった。
音響は素晴らしく良い。
セットもステージ幅・高さとベストマッチでまるでこの会場に合わせて
設定された様に見切れも苦しく無い。

大阪公演の状況を耳にしキャストの疲れを憂いていたが、長い公演期間の中で
疲れや中弛みが出る時期だったのではないか。
竜也さんは緩急巧みで、絶妙の間を駆使して観客を引き寄せ、そして引き付けて
最後まで離さなかった。
キャピレット家の霊廟の描写は、東京楽同様どうやら演出から変わって来ていた様だ。
胸の痣は御本人も気になったのか、左手で軽く叩く方向へ変わっていて
痣にはならない程度で納まっていた。カーテンコールでの竜也さんは
この公演で初めて見る、自信と達成感で溢れていた。
満足感を客席に放出する如く彼は微笑んでいた。

豊さんのマキューシオ。
個人の好みかもしれないが、私には駄目だ。
スピード感が無くお芝居の流れやリズムを崩している。
腰を振れば男の卑猥さを表現出来ると勘違いしているのではないか。
それとも表現力の限界なのか。
確かに高橋洋さんのマキューシオに比べロミオとの鴨談議等掛け合いは
乗って来ていたが、如何せん台詞にメリハリが無くキレも悪い。
数々の独白の続く独壇場には向かない役者さんかもしれない。
んー、洋さん無理なのは重々承知の上で・・・ぷり〜ずかむばっく!
キツイ感想で申し訳ない。