20日ソワレ。 2005/9/20


10日振り。もうヤバイッ♪
会場へ向かう途中、自然に顔がニヤケてしまって
変態一歩手前。(笑)前列上手側で観劇。

休演明けには必ず何かやらかす?(笑)
手元が狂って、小道具色々が客席方面にぽろりと飛んで来る。

十兵衛おじいちゃんは、煙管の火種を
畳に飛ばす。( ̄□ ̄;)!!
お芝居は知ってか知らぬか順調に進行。
だが微妙に着火し、もくもくと煙が…
しかし、そこは語り部隊長!
話の進展には関係無く(爆)いつもひっそりと
影武者の如く役者を見守る隊長は、
そっと自分の草履で気付いた火種を
ごしごしと揉み消したのでありました。

王次さんは『問題だ♪問題だ♪』と歌い舞っている間に
扇を客席に落とす。(^_^;)
ご本人は瞬時に舞台下に下りて拾い、
何事も無かったかの様に^m^引き続き歌い踊る。
でも私はその時の『お前!やっちまったな!』と
手に汗握るボス猿…じゃなくて(笑)紋太@徳馬さんの
小猿…じゃなくて^_^;子供の動向をひやひやして
見ている親の如し焦りの表情に大爆笑してしまった。

三世次さんは折檻を受けて吐き出す小判を
ぴゅっと客席まで飛ばす。!(^^)!
あれって目の前で見ていても、唐沢さんが
どうやって出しているのか仕掛けが解からない。
後ろ手に縛られているから、懐から銜えて
出しているのだとは思うのだけれど
着物の合わせから小判は見えないし、
上手に2枚ずつ吐き出すからマジシャンだ!
袂にも入ってるけど、縄を解かれるまでは
あそこからは出せないしなぁ…うーむ。

ところで初日には見間違えた発見。
里芋だと思っていたお文のもぐもぐ。
何と!輪切りにしたバナナでしたっ!!!
少し糸引いてるし、ぬめぬめ気味。
よおーーーく目を凝らすと(((◎_◎;)))
真ん中に黒い何某。
アレを口いっぱいに次から次に頬張り
はっきりと台詞を発する恵子さん。
いやはや驚愕の技。
それとタンゴを歌いながら肌蹴る太腿の刺青が
昨日は鳳凰では御座いませんでしたことよ!
牡丹の花だったと思う。気のせいか?

姐さん繋がりでお里さんの鉄漿。
別に鉄漿を塗るからか一身上の都合かは
存じ上げないのですが(恐らく好機なのでしょう)
マリさんは矯正器をはめていらっしゃるのですね。
お里のメイクは物凄いので(*^^)地蔵眉と鉄漿に特に
眼がいってしまうのですが、鉄漿に光る金属光。
より一層、際物姐さんの役柄に効果を齎している様な
気が致します。

唐沢さん絶好調!やはり彼はこうでなければ。
初日はかなり硬かったのではと再認識。
三世次がおさちを手に入れる場の台詞
『俺は自分で考えているほどは
      醜くねぇのかもしれねぇぞ。』
何とも言えない余韻。
溢れる涙は、ありとあらゆる策略に対する成功の歓喜か。
好きな女に殺してくれと懇願するも、
予想だにしなかった彼女からの許諾。
そこは彼も人間、醜い身体で生きて来た己を
初めて受け入れてもらった嬉しさの方が
遥かに強く涙腺を揺らすのだろう。

両極の二役を華麗にこなしていらっしゃる凉子ちゃん。
御声も好く通るし大変宜しいです。
しっとりと女らしさを醸し出すおさちの日本髪も
お似合いですし、威勢良く啖呵をきるお光の着流し姿も
颯爽としております。
王次ロミオに足をばたつかせて甘える時もキュート。
『時よ止まれ!』の脇差の止まり方は
如何なものかとは思いますが(笑)
直後のおさちオンステージの歌声は実に爽やかで
観客からは拍手が沸き起こります。

幕兵衛の釣竿ですが。
これは客席が川な訳ですけども(-"-)昨日は丁度
釣り針が私のスカート上に浮遊していると云う
絶妙の
笑い処。
後で鼻と耳が付いて再び戻って参りましたが
思わず手で受け留めてしまいそうになり、
そこはぐっと堪えるのでありました。(^^ゞ

任侠親分方のご登場時、初日は座席が下手で
飯岡の助五郎@壤さんの顔創りには大爆笑したのですが
上手寄りに座している笹川の繁蔵@鋼太郎さんの御顔が
余り見えませんでした。
今回は目の前で絶句。(爆)
歌舞伎の隈取に似たメイクをしていらっしゃいますが
その眼の所在が一体何処にあるのか。
何だかずっと眼が合っている様な、合っていない様な…
妙な気分と共に笑いを抑えるのに必死で
もうもう、くるちい♪

死に際で笑いをとれる役者さんって貴重ですよねぇ。
シチュエーションにもよりますが、十兵衛の臨終時は
プチ笑い。
蝮の九郎治@徳馬さんの派手な事切れるまでの
『ぇええっ?!ぇえええぇぇぇっ?』に
どっかんどっかん笑ってしまって、いいのか自分!

さてさて頭から離れない歌の数々ですが、
これは竜童さんのオリジナルですし
是非にサントラを出して頂きたいのだが。
予定無いのかしらぁ〜?

プロローグとエピローグの
『も♪し♪も
  シェイクスピアがいなかぁ〜ったら♪』
のメインテーマは踊れそうで大好きですが、
一番のお気に入りは、実はおばあちゃん達の
釜焚きロックだったりします。
だって可愛いんだもんっ。ヽ(^。^)ノ
まぁ釜に投げ込んでいるモノが人の手だったりで
本当は、人の不幸大好きなゲテモノ妖怪系
ばあちゃん達ではありますがねぇ〜。

お文とお里のタンゴはジルバっぽいけど
やっぱりタンゴ〜。
お里さん艶っぽいですが…
襖にアソコを擦り付けるのはやめて下さいっ♪

王次の遊郭登場シーンの歌い踊りは
『股の間に 立つしぶき』の指使いがねぇ…
やらしいんだよ、王次いいぃぃぃぃぃっ♪ってな
感じですが(^^♪昨日殺陣の幕でも増えていましたが
舌を頻繁に出す様になっておりましたわ。
お莫迦加減を表現したいのでしょうが、余り過度になると
お下品な気も。(ーー;)
今回のお芝居には沢山の方がお使いになっている
手法ですけれど、王次さんだからさあー。
もちっと減らして欲しいかな。
『問題だ♪』は、お猿さんポーズが粋だよな。
竜っちゃんにぴったり。(爆)
上手に下手にと難しいリズムで好く動き歌っていると
思います。
お光とのデュエットは凉子ちゃんの声量に負けてるんで、もっと気張れや王次!と一喝。

賭場の場のボサノバは、当然ボサノバな訳よね。
好きだなあ〜〜〜♪
あの、ボサノバの『バッ!』の軽快さが気持ちいいん。
一緒に歌いたくなる。

親分衆が歌いながら、大の男5人が移動板上で
飛び跳ねると…
ぐらぐらがんがんセットが揺れて
それを見ているだけで、もう笑いが止まりませんっ。
ここの女郎衆とのハモリもナイスッ!

昨日も王次さんの桜がin my bag。(*^。^*)
密かに溜めようと思ってたりもする。
桜前での王次の舞踊が、めっちゃくちゃ削られていて
ショック。(=_=)
亡くなる時も変わっておりましたし、演出も役者も
進化の日々であります。