22日東京千秋楽。 2005/10/22


前楽で、大きく唐沢さんが崩れてしまったと聞き
影響をとても心配した。
『櫛』の章、幕兵衛の『黙れ!』の後の三世次の
『へい、じゃあ黙ります…』から、お光登場までの
丸々2ページ。
それも、木場さんが台本を取りに走り3人で頭を
つき合わせ台詞を探すこと数回だったと聞いた。
勝村さんが激しくアドリブで助け、台本をそのまま
読むと云う状態。
乗ってきたかと台本を一時下げても、全く後が
続かなかったそうだ。
あれだけ流暢に台詞を紡いでいた唐沢さんでも
一度頭の中が真っ白になってしまうと、更に動揺が
激しい焦りとなって空白に拍車を掛けてしまうと云う
舞台の恐ろしさが、其処にはあるのだろうか。
リピーターでさえも凍りつくアクシデントは、
初観劇のお客さんにはお芝居の進行上大変きつい。

49公演の最後のお芝居。
2階席センターにて拝見。
唐沢さんは、明らかに声に伸びが無かった。
洋さんは最後の最後に小槌を飛ばした。
正直キャストの皆様も限界に近く、お疲れも
溜まっているのだろうと強く感じた。

折檻時に三世次が小判を吐き出した瞬間、鬘も後方へ
派手に吹っ飛んだ。
流石千秋楽。(爆)
こんなアクシデントなら観客は大歓迎♪
清家さんがアドリブで鬘を拾いにゆき、きゅっと
唐沢さんに被せた。
縄を解かれてから、三世次は鬘の位置をそっと
直していた。(笑)

義太夫さんが、足を引き摺っている。
遠目からも腫れているのが判った。
大阪までに頼むぞ!キズパワーパッド。(^_^;)

涼子ちゃんも、第二部の後半おさちが少し崩れた。
大阪までゆっくり休んで充電して欲しい。

竜也さんは終始安定している。
ぼろ安を刺した後の『助からねぇかなぁ。』
今迄で一番好かったなあ〜。
やはり身体的に疲労は窺えるのだけれど、今公演は
気分的に少しは救われているのでしょうね。
今迄あれだけ座長として全神経を尖らせてきた方なので、
集中力と精神的な強靭さには安心感が漂う。
お冬さんの懐に何度も何度も手が入らなくて、
5〜6回トライしてずぼっ!と入れてた。
そんな、無理に生乳揉まんでも。(*^_^*)
お話に影響無いから安心しなはれ。なはっ♪

新川さんの↓のアクシデント、ウケたから演出に
取り込んでしまったんですね。(^_^)/
でも同じオチを2度はやり過ぎ♪
王次親衛隊の新川さんは『がるぅー…』とか
『ぅわんっ!』とか吠え過ぎだし。(笑)
あれぐらい大袈裟な方が面白いけどね。

そうだ。19日は言ってなかったんだけど。
王次親衛隊の一人が『若親分〜!』って2回叫んでた!
若旦那じゃなかった。(-"-)
王次さんのナニを囃し立ててるのかな、あれ。
マジでどすんと尻餅ついてて可笑しかったよ。
重かったのねぇ…
兎に角季節外れの怪談じゃなくて良かった。
ほっ。(^。^)

主要男優さん意外でナイスなのは、大川浩樹さんと
やっぱり鈴木豊さんかな。
あと、大切なコロス的存在の女郎さん達の中で
光っている女優さんは、羽子田洋子さんと松坂早苗さん♪

カーテンコールはコクーンだから。(笑)
降るわ降るわ大量の桜吹雪。
んでお得意の大型クラッカーどっかあ〜ん♪
蜷川さんも長期公演で心配しただろうけど、凄く
嬉しそうだった。
竜っちゃんは今回、上手の一番端っこに
引っ込んでたことが多かった。
最後にセンターに義太夫さんは引っ張って来れたけど、
唐沢さんはびくとも動かず笑っちったよ♪

出ずっぱりじゃなくても、本番だけで
4時間X49公演=196時間。
お稽古からウォーミングアップを含めると、
スタッフの皆さんもくたくただと思う。
本当にお疲れ様でした。
楽しい公演をありがとう!
短い間で大変でしょうが、充分に充電して大阪の
お客さんの為に、素晴らしい48時間を!!!