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2003/6/15  大阪上本町近鉄劇場

オイル NODA MAP

実はこの観劇記、すでに書いてあったものに手を加えています。
(加えてるというか、いろいろと削除しました)
何回読み返しも面白くないので放置してましたが、今日「華氏911」を観て
気持ちが少しピュアになったので(笑)

野田舞台は難しい(実は初めて観た)何ゆえに難解なんだろと考えるに、野田氏の巧妙な言葉のトリックと、その言葉の洪水と、凄まじいテンポ感と、ある意味観客も賢者でなくてはならないという大前提と、これでもかとギュウギュウ詰めにした本作りにあると思う。私のような呆けが語れる範ちゅうにないということだ。
でも、私はタッチンの健闘ぶりを讃えて稚拙な観劇もどきをのっけます(笑)

現代と古代が時空を越えて展開する。
原爆、アメリカ批判、アメリカに追従する日本人批判。いろんなものが交差しててんこ盛りで目がまわりそうだった。
山口沙耶加ちゃんの「二つ落としたんでしょう。さあ、三つ目も落としましょうよ。他人の国に原爆落としたのは、アメリカだけなんですから」この危ないフレーズが頭から離れなかったが、利権のためにイラク人も自国の若者もいともカンタンに殺してしまう国の象徴が、すでに私達の国で何十年も前に落とされた原爆なんだよね。このタイムリーさにも驚くが、ムーア監督じゃないけど、この沙耶加ちゃんの台詞をアメリカ人に聞かせてやりたい。しかし、沙耶加ちゃんはよかった。意外なところで以外な人と遭遇して以外なステキさに感銘するということが舞台を観てるとよくある。これもしあわせ。
神の声が聞こえて神の手を持つ富士を演じた松たか子さんもはじめて舞台で拝見した。声がとてもきれいで動きも素晴らしい。「つち、あめ、」と文字をならべていく場面は圧巻だった。ああ、本物の女優さんなんだと改めて理解した(失礼)

オイル=老いるということらしいが、富士が老いることを知らなかった古代人に「老いて土に還って復讐するのよ」という下りがある。老いることを知らない、時間という通念がないことで、アメリカに原爆を落とされてもすぐ忘れ、アメリカに追従する日本人という構図なのか?それは小林聡美さん演じるマッサーカー軍曹の「石油って化石が燃えているのよね」に繋がる言葉なんだろうか。
老いて土に還ってオイルになる・・・

この舞台における藤原評はどうだったんだろう。
私はね、ほんとに、なんと、器用な人だろうとよくよく感じ入りました。テンポのよい台詞まわしはお手のものだけど、絡みながら次々と流れるごとき巧みさは他に類をみないと思う。そして、あの動き。ドタバタではないエネルギッシュさが彼の最大の真骨頂だ。緩急を見事につけられる役者だ。最後、産業奨励館からの電話の場面でどわっと涙が溢れた。コーラ飲んでたやまとじゃなく、富士の弟としての悲しみのやまとだ。
ワークショップを経て役作り、作品作りをしたと聞いたけれど、彼にとって楽しい作業だったでしょうね。連帯感みたいなものをひしひしと感じる。大阪大楽では橋本じゅんさんがタッチンを襲った(笑)チューまでした。愛されてるねーーとこっちまで嬉しくなった。
等身大のやまとを演じきったと思う。橋本じゅんさんじゃないけど、私もチューしたかったもん(笑)キュンときたもん(笑)
タッチンありがと。私は三度あなたに恋をしました。

あ、やっぱり観劇記になってないや。